彼女に隠れてコッソリ浮気をしてました、ゴメンナサイ。。
相手は同じ職場で働く24歳の新人の女の子。
先輩・後輩として長く接するうちに、互いに恋の感情が芽生えるようになり、誰にも言えない秘密の交際が始まりました.

茶髪のゆるふわパーマがよく似合う、どこにでもいそうな、
のほほんとした雰囲気の女の子でした。
人の言うことをスグ真に受けるお人好しで、
いつも見るたび、誰かに騙されていました。
だけど、そんな馬鹿っぽいところが可愛らしいなあ、なんて。
僕の彼女はどっちかというと、何でも面倒を見てくれる
お姉さんタイプだったので、ちょっとアホっぽいところが
魅力的に思えたのかもしれません。

「名古屋水族館あるじゃん。
水槽の中に入ってる水は、すべて砂糖水らしい」

適当にそうウソをついたら、港区にある名古屋水族館まで
わざわざ(しかも一人で)、‟砂糖水かどうか”
確かめに行っていました。砂糖水じゃ、魚は暮らせないだろう・・・

「名古屋テレビ塔の裏に、今度またでっかい塔が立つらしいぞ」

そんな適当なウソをついたら、本当に塔が立つと信じ込んで、
毎日名古屋のテレビ塔を眺めるようになりました。

…いわゆる『天然』ってヤツでしょうか。
でもまあ、僕はそんな馬鹿っぽい彼女のことが好きでした。
人を馬鹿にするようなところがないので、一緒に居て落ち着くっていうか。彼女のお人好しに巻き込まれることも多々ありましたが。
とにかく楽しかったんですね。だから浮気をやめられなかった。
まあ、こんなこと言っても何の言い訳にもなりませんけど。

その後3年半ほど彼女との関係は続きましたが、僕の転勤を機に、
僕たちの関係は消滅しました。何だか少し寂しいような気もするけれど、これで良かったんだ。そう思うようにしています。
名古屋水族館の水槽の水を、砂糖水と信じたあの女の子、
今頃元気に暮らしているだろうか。
また、どこぞとも知らない男に、騙されていやしないだろうか。
遠くの景色を眺めながらぼんやりと、そんなことを時々考えます。

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