大学1年生の時、付き合っている彼氏がいるのに、他の男性と浮気してしまいました。
相手は、同じテニス部のサークルに所属している、2つ年上の先輩。
ウェーブの軽くかかった茶髪をなびかせ、「甘いマスクの男性」として、
大学じゅうの生徒に知れ渡っていました。

「今度、サークルで新入生歓迎会やるから、池下さんも良かったらおいでよ」

当時、付き合っている彼氏と上手くいっていなかった私。
(どうせ家に居てもすることないし、せっかくだから参加してみようかな)
そう考え、軽い気持ちで歓迎会に参加したことが、物事の全ての始まりでした。

「君が新しくサークルに入ってきたっていう池下さん?
話には聞いてるよ。分からないコトあったらスグ教えるから何でも聞いてね」

歓迎会はとても楽しく、3時間という短い時間でしたが、あっという間に時間が
過ぎ去っていきました。
酔いが回り、気心の知れている友人たちと、にぎやかに談笑していると、
近くにいたその男性が、自身の右腕を私の左腕に優しく絡めてきました。

「どう?初めてサークルの飲み会に参加した感想は?」

なに、このひと。初対面なのに馴れ馴れしい。
そう思い、咄嗟に腕を振り払おうとした、その瞬間―
ジェントルマンの甘い香水の香りが、私を襲ってきました。

甘く切ないその香りに、一瞬の隙をつかれ―
身体ごとギュッと強く抱きすくめられました。
飲み会に来ていた他のメンバーは、皆お喋りをすることに夢中で、
私たち二人のことを気に留める人は、誰ひとりとしていませんでした。

「彼氏と上手くいってないって聞いたけど、本当?
こんな可愛いコを放っておくなんて、悪い彼氏さんだね」

耳元で優しくそう囁かれました。
今すぐこの場から逃げたいはず、なのに。
久しぶりに大の大人に触れられたという悦びと、見染められたという快感で、
その場から一歩も動くことが出来ませんでした。

「なんで喧嘩しちゃったの?ちょっとで良いから話聞かせてよ、ね」

彼の熱い吐息が、私の両の頬に注がれ―
そのあとのことはよく覚えていません。気付けば名駅から少し離れた場所にある、
寂れたラブホテルに彼と2人、裸同然の状態でベッドに横たわっていました。

(お酒が入っていたとはいえ、さすがにコレは・・・)

酔いから醒めた私は、昨晩自身が犯した過ちを猛烈に後悔しました。
しかし、すぐに「ま、若いんだし多少ハメ外してもいっか」そう吹っ切れ
またそのサークルに参加するようになりました。

一瞬の隙をつかれ、禁断の過ちを犯してしまった私。
当時付き合っていた彼氏にはたいへん申し訳ないのですが―
彼氏以外の男性(ひと)に、欲望のまま抱かれたあの夜の出来事はー
一生忘れることの出来ない、最高の思い出です。

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