娘の担任と約1年ほど付き合っていました。
32歳、専業主婦。小学校5年生の娘を持つ1児の母です。

「高橋さん、悪いんだけど、私の代わりにPTAの役員やってくれない?」

他のママ友からそう打診されたことが、私が不倫をしてしまうきっかけでした。
‟ママ友との関係を壊したくない“と、渋々役員を引き受けた私。
しかし、心の中は、(どうして引き受けてしまったのかしら・・・)
という後悔の気持ちでいっぱいでした。

「未熟な私ですが、精一杯精進して参りたいと存じます。
どうぞ皆様、力添えをお願い致します」

初めて担任の先生(不倫相手)とお会いした時も、彼のことは
何とも思わず、ただ憂鬱な想いだけが頭を支配していました。
様子が変わったのは、それから半年後のこと。

夜遅くまで残って一緒に作業をしたり、
親密にメール交換をしているうちに、
先生に対して好意のような感情が芽生えるようになりました。
それは向こうも同じだったようで―

「お子さんのことで話し合いたいことがあるのですが、
都合の良い日に、そちらのご自宅に伺ってもよろしいですか?」

先生はそう言って、何か理由をつけては、私の自宅へ頻繁に
訪れるようになりました。旦那も子供も居ない、二人っきりの空間で
男女がすることといえば、一つだけ―
お互いの役割も立場も忘れ、夢中になって互いを求め合うようになりました。こんなことしてるってバレたら、先生も私もお終いね。
最悪、子供も手放すことになるかも。
そんな不安が胸を過りましたが、先生を愛するその気持ちを
どうしても打ち消すことができませんでした。

「最近やけに張り切ってるわねえ、高橋さん」

「前はあんなに嫌そうな顔して役員会議してたのにね。
ま、そっちの方が助かるからそれで良いけど」

次第に周囲のママ友から、そのような言葉を囁かれるように。
誰も、私と先生の秘密の関係に気付いていませんでした。
不倫がバレないよう、細心の注意を払って行動していたし、
私も先生も目立つタイプではないから、当たり前と言われれば
当たり前なのだけれど。
先生の魅力を知っているのは私だけ。妙な優越感がありました。
子供じみた感情で、表に出すことはありませんでしたが―
フフフといつも心の中で微笑んでいました。

残念ながら先生とは、先生の異動を機に別れてしまいましたが―
先生と過ごしたあの時間は一生忘れられない、私の大切な思い出です。
意外と楽しいわね、PTA活動って。
来年はどんな先生が娘の担任になるのかしら―
なんて、今から楽しみで仕方のない私です。

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