ダイヤモンドのようなまばゆい光。
透明な水の中を、すーっと泳いでる時のような、柔らかな気持ち。
貴女は今まで体験したことはありますか?
私はこれまでに人生で2回、その出来事を体験しました。

1回目は主人と初めて出会った時。
主人とは見合い結婚でした。「相手の方いらしたわよ。ちゃんとご挨拶なさい」
叔母にそう言われ、目の前に座っていた男性(主人)を目にした時―
キラキラしたまばゆい光が、私の瞳(め)に飛び込んで来ました。
(この人と結婚するのかもしれない。)
直感でそう思いました。その想いはなくなることなく、年々強固なものになってゆき、
5年間の長い交際の末、私たちは互いが29を迎えたその春に結婚しました。

次に『それ』を目にしたのは、地元で開かれた同窓会に参加した時。
「久しぶり、栄さん。元気にしてた?僕のこと覚えてる?」
そこで偶然、私は高校時代に仲の良かった松島くん(仮名)と遭遇しました。

(あれ、なんか光ってる。)

声を掛けられ、顔を見上げたその瞬間―
以前目にしたことのある、キラキラしたまばゆい光が、突然目の中に飛び込んできました。。
高校時代は、虚弱体質でしょっちゅう体育を見学していた彼。
こんなに逞しく、溢れる色気など放っていただろうか?
思わずその場で、数分ほど固まってしまいました。
それは向こうも同じだったようで・・・
「今、すっげーキラキラしたもんが目の前を横切ったんだけど、気のせいかな?
・・・いや、気のせいじゃないと思うんだけど。」

同窓会の帰り道、一人で歩いていると秘かにそう口説かれました。
(不倫なんて絶対駄目よ。私には一生を添い遂げるって決めた相手がいるんだから。)
そんな想いが胸を過りましたが、〝眩いその光に、もう少しだけ永く触れていたい〟
という気持ちの方が勝ってしまいました。34歳になった春の出来事でした。
主人と結ばれて5年目にして、私は『不倫』という禁断の過ちを犯してしまったのです。

「まばゆい光?馬鹿馬鹿しい、そんなものはただの目の錯覚だ。」
世間の多くの人々は、この体験記を読んでそう言って嘲笑うことでしょう。
「不倫なんて不道徳だ!」そう怒り出す人もいるかもしれません。
しかし―これもひとつの愛なのです。
ああ、なんてキラキラして美しいのだろう。
初めて2人を目にした時、心の底からそう思いました。
その想いに嘘や偽りはありません。少し歪だけれども、こういう形の愛があっても
良いのではないでしょうか。以上、儚くとも美しい私の不倫体験記でした。

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