実は今、妻には内緒でコッソリ浮気をしています。
相手は職場で出会った一人の女性。
年は24歳。黒髪のポニーテールがよく似合う、あどけない印象のある女性です。

『妻とうまくいっていなかった』
ありがちな理由だと笑われるかもしれませんが、これが僕が不倫に走ることになった発端です。出産直後、育児というプレッシャーから産後うつになった妻。
その妻を支えようとして夫婦共々共倒れそうになった時、出会ったのがその女性でした。

「課長。最近疲れ気味ですけど大丈夫ですか?
少し休まれたほうが・・・」

憔悴し切っている僕に、その女性は優しくそう話し掛けてくれました。
どうしたんですか?何かあったんですか?どこか具合でも悪いのですか?
(お節介な子だなあ。)そう思いながらも、
彼女の傍から離れることが出来ない、もう一人の自分に気付きました。

(こんな感情は抱いちゃいけない、さっさと捨てるべきだ。)

そう考え、自ら進んで彼女に近付いていくということはありませんでした。
しかし、社内で彼女と過ごす時間が増えるにつれ、その想いは大きく揺らいでいきました。

「仕事仕事って、貴方いつもそればっかり。少しは子供のことも考えてよッ。
貴方と私の子でしょッ!?」

罵詈雑言ばかり吐く女性と、熱心に僕の話を聞いてくれる女性。
『どっちが良いか?』なんて、考えなくても答えは決まっています。

次第に妻と口を利く機会は減り、代わりにその女性と話をする機会が増えました。
「色々と大変なんですね。あまり無理なさいませんように。
旦那さまも倒れてしまっては元も子もありませんから」

初めて妻のことを彼女に打ち明けた時―
彼女は嫌な顔ひとつせず、ただ黙って僕の話を聞いてくれました。
「単純。」そう笑われそうだけど、その時僕は救いの女神様が目の前に現れたかのような、
非常に温かな気持ちになったのです。

「もう少しここで僕の話を聞いてくれないか?」

帰ろうとする彼女を無理矢理引き止め、もう一軒次のお店へ。
また次のお店へとやっていくうちに、強烈な酔いが回ってきました。

翌朝、目を覚ますと、僕と彼女は見知らぬラブホテルの中に居ました。
(ここはどこ?僕は昨晩いったい何を―?)
記憶をまさぐり、必死に昨晩の出来事を思い出そうとしましたが、
肝心な部分はまったく思い出せませんでした。

(ひええ、とんでもないことをしてしまった・・・)

酒が入っていたとはいえ、妻以外の女性とこんなことをするなんて・・・
強い後悔と自責の念が襲ってきました。
しかし、その時僕は気付いてしまったのです。
誰に気を遣うこともなく、のびのびと自分の意見を言える。
なんて幸福な時間だったのだろう。もう一度、彼女とあの幸福な時間を過ごしたい。
そう強く願っている、もう一人の自分に。

日常のストレスから解放された反動からか、僕は毎日のようにその女性と遊び歩きました。
こんなことしちゃいけないって解ってる。でもついやってしまう。
毎日、そのことの繰り返し。妻にバレたら僕はどうなるのだろう?
不安や迷いはもちろんありました。しかし、最終的には「解放されたい」という
気持ちのほうが勝ってしまいました。

浮気をするようになってから、僕は少しずつ昔の活気を取り戻しました。
「後は俺がやっておくから。お前はもうゆっくり休め」
優しく妻にそう話し掛ける回数も増えたような気がします。そのせいか、
妻も以前のようには厳しく僕にあたらなくなりました。
浮気をしたおかげで。なんて言い方は変ですが、浮気をしたおかげで僕は、
以前のような明るい家庭を取り戻すことが出来ました。あとは妻にバレなければ大丈夫・・・なんですが(^^; 大丈夫でしょう、たぶん(適当)。
思わぬ結果を生むこともあるということで。
以上、僕の浮気体験記でした。拙い僕の文章を最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました。m(――)m

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