人はどうして恋をするのでしょう?

時々そんなことを考えます。

『自分にないものを相手に求める』

これが恋愛の基本ならば、私が彼のことを好きになった理由が少しだけ解るような気がします。

天真爛漫で明るい、誰からも好かれる青年でした。

「オーイ有馬。コッチ来て一緒に遊ぼうぜ」

彼の周りにはいつもたくさんの人が集まって来ました。

「大丈夫、真弓(まゆみ)ちゃん?」

集団行動があまり得意ではなく、クラスでもハブられることが多かった私を、

有馬くんはいつも優しくサポートしてくれました。

イジメに遭い、一時期は不登校になった私。

しかし、有馬くんが健気にサポートしてくれたおかげで、

私はまた、いつものように学校へ通えるようになりました。

5年後、地元名古屋の同窓会で私は有馬くんと再会しました。

天真爛漫な性格は相変らずで、その場の雰囲気を大いに盛り上げていました。

「やっぱ有馬くん最高だよねー」

「うんうん、クラスで一番カッコイイよねーッ」

クラスメイトの何人かが、そんなふうに話しているのが聞こえました。

 

有馬くんってやっぱりモテるんだ・・・

心の中でそんなことを思いました。

カッコイイなとは思っていたけれど、イザそういう光景を目の当たりにすると、

何とも言えない複雑な気持ちになりました。

「あれ、真弓ちゃんも来てたんだ?」

ニッコリと明るい笑顔を浮かべて有馬くんは私に話し掛けてくれました。

何だか嬉しいな。そう思って顔がニヤけていくのが分かりました。

「うん、牧野さん(クラスメイトの名前)からハガキが届いてそれで来たの」

5年前となに一つ変わらないその姿に安堵し、

それと同時に、ある邪推な想いがムクムクと胸に湧き上がってきました。

(今の私なら、有馬くんも見てくれるかも。)

夫と子供がいる既婚者の身でありながら、不謹慎にも私はそんなことを考えたのです。

『バイ菌が移る。近寄ってくんな』

周囲からそう蔑れ、クラスから孤立していた私。

自分のほうから有馬くんに話し掛けるなど、恐ろしくて到底出来ませんでした。

だけど、今の私は違う。

化粧を覚えた、メガネもコンタクトに変えた、髪型も綺麗に整えた―

今の私を見てほしい。

沸き上がる気持ちを抑れず、私は彼のもとへと駆け寄りました。

「あれ?何かちょっとだけ雰囲気変わったね」

まじまじと私の顔を見て有馬くんはそう言いました。

(やったあ。)と心の底からガッツポーズしたのはいうまでもありません。

その後、彼とは3回ほど男女のそういうコトを致しました。

私のことを女としてみて欲しい。

その想いが、予想以上に膨れ上がっていたことに気付き、とても驚きました。

旦那には申し訳ないのですが、彼が私を愛してくれたことが心の底から嬉しくて・・・

(本当にごめんなさい>-<)もうちょっと待って有馬くんと結婚すれば良かったかも。

なーんてね。以上、私の不倫体験記でした★

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